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ヲノサトル
2022年2月23日読了時間: 3分
名前をつけるのは難しい
『キーボード・マガジン』という音楽雑誌に、連載を依頼された時の話だ。 以前に書いた『甘い作曲講座』という本は、楽譜が読めない人にも作曲のノウハウを伝えるという画期的というか無謀な本だったのだが、予想外に好評をいただいた。そこで今回はキーボードが弾ける読者、つまり楽譜が読める...
ヲノサトル
2021年12月27日読了時間: 2分
派手に泣こうぜ、笑おうぜ
世の中には、何かを思いつくのが得意な人間もいれば、誰かの思いつきを形にできる人間もいるし、両者をマッチングできる人間もいるから、うまく回っている。 思考回路は全然違うのに力を合わせられるのは、目に見えない他人の思考を自分ごととして想像したり、仮定したり共感したりできる、脳や...
ヲノサトル
2021年10月27日読了時間: 2分
もぐり
大学では「もぐり」という言葉を聞くことがある。 履修登録していない講義を学生が自主的に聴講すること、あるいは学生以外の一般人が学外からキャンパスに入り込んで勝手に聴講することを言う。 前者についての判断は大学にもよるだろうが、後者について正論を言うならば、厳しい入試を経て正...
ヲノサトル
2021年6月8日読了時間: 2分
音楽は呼吸だ
音楽は呼吸だ。まず息を吸わないと音は吐き出せない。 だけど、教えている美大のゼミで、未経験の演奏希望者を集めてとりあえずセッションしてみると、みんな息を吸わないまま突然に音を出そうとするのだ。 っていうか、周りがまだザワザワしてガタガタ動いたりしてるのにブーとかボーンとか演...
ヲノサトル
2019年11月12日読了時間: 2分
完璧な人間はいない
パートナーや友人、仕事仲間など、近しい人に対して「あの人、他はいいけど、ここがダメなんだよねえ…」と不満を言いたくなったら、思い出すべきはこの映画。『お熱いのがお好き』(1959年 ビリー・ワイルダー監督)
ヲノサトル
2019年7月8日読了時間: 1分
プノンペンの8時間
もしも結婚するなら、いろいろあって停電したプノンペンの空港で8時間も待たされることになった状況でも、「冗談じゃないぜ!」とキレてしまうような相手ではなく、「逆に、2人きりでゆっくり話し合える時間ができたってことかな?」とか言って、笑ってくれる相手を選んだ方がいい。...
ヲノサトル
2019年6月9日読了時間: 2分
大学は無駄か
昨今、「実学」の観点から「大学には無駄が多い」と言う人が増えてきた。その通りだ。たとえば大学には、無駄な時間がたくさんある。だがそれが大学の、最大の強みだ。 そもそも、美大に入学しなくても今どき、絵の描き方やデザインのコツ、アプリの使い方を学べる場なんか、いくらでもある。ネ...
ヲノサトル
2019年5月28日読了時間: 2分
弁当を笑う者は弁当に笑われる
某友人のオフィスは毎年、その場で職人さんにイベリコ豚を削ってもらいスペイン各地のワインを次々に開栓する「勉強会」と称するパーティに「参加費無料」で招待してくださるので、うわー太っ腹!と思ってしまう。 いざ、そういう会社と仕事ってことになると、そりゃあ、こっちもちょっとは「任...
ヲノサトル
2019年4月12日読了時間: 1分
個性があふれて仕方ない
美大生とは、授業後に回収されるコメント用紙を折るだけの作業にも、何らかの個性を表現せずにいられない生き物なのです なお、開封には異常に時間がかかります。 これは数年前の例で、今年は開講一番にこの写真を見せて「開封に時間がかかりすぎるんで、勘弁してください」とアナウンスしたん...
ヲノサトル
2019年4月3日読了時間: 2分
文章のデザインと思考のコスト
「文章力」となんとなく呼ばれている技術は、コンテンツそのものと、ユーザーインタフェース に分解できる。インタフェースを工夫するだけで、同じ文章でもぐっと読みやすくなる。 個人的に「いいな」と思う書き手は、大体この「文字によるデザイン力」にたけている。言い換えれば、難しいこと...
ヲノサトル
2019年3月26日読了時間: 1分
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
ツイッターでわかったのは「母数」の大事さ。 とにかく、つぶやき続けることだ。発言の母数が多いほど、その中の一言がたまたまバズる確率は高くなる。バズる名言を狙って吟味推敲してるうちは、意外とバズらない。 これはツイッターに限らず今の時代の「表現」に共通する話。...
ヲノサトル
2019年3月26日読了時間: 1分
面白くなってきたぜ
思春期特有の「自分でもよくわからない不機嫌」を父にぶつけてくる息子氏には、「自分の不機嫌は自分でコントロールしろ」と言い続けているのだが、まあ聞いてくれないよね いい年した大人でも、自分が不機嫌であることを露骨に顔に出して、まわりに機嫌をとってもらいたがる人っているよね。舌...
ヲノサトル
2019年3月17日読了時間: 2分
作品の良い面を見よう
クリエイションに万能はない。 何であれ「この作品には○○な視点が欠けている」とか「この商品は○○な消費者の事を考えてない」とか、欠けている部分を指摘するのは簡単だ。だが当方は「ここがダメ」を探すよりも「ここはスゴい」を見つけることに時間を使いたい。...
ヲノサトル
2019年2月18日読了時間: 2分
絵を見る、音を聴く
絵が上手く描けるからといって入学してくる美大生の多くは、ぜんぜん先達の絵を見ていない。そんな中で飛び抜けたいなら、とにかく古今東西の絵を見まくること だ。だが、そうアドバイスしても美術館やギャラリーに足を運ぶ学生は少ない。...
ヲノサトル
2019年2月1日読了時間: 2分
短くまとめるか長大に語るか
文芸も音楽も映画も、短くまとめるのが得意な人と、じっくり長大なものが得意な人に分かれると思う。性格のちがいだ。 偏見だが、行列に並んだり、温泉やサウナで長時間ぼーっとしていられたり、試験監督としてただ教室に佇むことが苦にならないタイプの人は、長編に向いてる気がする。...
ヲノサトル
2019年1月8日読了時間: 2分
恋する私は狂ってる
皆で新しいアイディアを出し合う、いわゆる「ブレインストーミング」でいちばん大事な掟は、「アイディアを出す段階では、誰かが出したアイディアを決して否定しない。ただただ出し続ける」ことだと思う。 これがわからず、誰かのアイディアに「でもそれ現実には無理じゃん」とか茶々を入れる人...
ヲノサトル
2019年1月1日読了時間: 1分
朝シャン
年末年始、何もかも忘れてリラックスするために訪れた南の島で、結局いつものように東京と仕事メールのやりとりを続けている哀しい生き物です……。 嘘です。 昼間っから ベランダでビール 飲んでられる環境なので、ぜんぜん哀しくありません。ワハハハハ!...
ヲノサトル
2018年11月29日読了時間: 2分
俺ぐらいの猛者になると
俺ぐらいの猛者になると、洗濯物のポケットからクチャクチャになつて印刷も消えた謎の紙片が出てきたって驚きもしないが、「一体何の紙だったんだろう…明らかに名刺ともレシートとも厚さのちがうあの紙は…」と、喉に引っかかった小骨のように気になる (が、すぐに忘れる)...
ヲノサトル
2018年11月25日読了時間: 4分
学会はコミケか
この土日は、日本ポピュラー音楽学会 の第30回全国大会に参加してきた。 初日、興味のままに聴講した研究発表は ・ライヴハウスPAマンの心情を聞き取り調査した結果 ・20世紀初頭の太平洋航路で、日本船の専属バンドはどんな曲を演奏してたか? ・いわゆる「愛国ソング」の分類...
ヲノサトル
2018年11月18日読了時間: 2分
お金の使いかた
どこで読んだか忘れたけど。 江戸時代の職人は「稼いでちょっとお金が残ったら、まず良い道具を買え。もうちょっと残ってたら、服を買って身なりを整えろ」と言われていた、という話が記憶に残ってる。 「宵越しの金を持たないのが江戸っ子」なんてカッコつけつつも、入金を使い果たしたすだけ...
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