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[映画] 劇場で観た映画 2016

ヲノサトル

毎年恒例「劇場で観た映画」2016年版まとめました。

コメントは、観た直後ツイッターにつぶやいたものです。

ブリッジ・オブ・スパイ (ブログ記事にまとめました) マイ・ファニー・レディ 予想の斜め上をいく展開と、登場人物の愛すべきクレージーさに振り回される、ファニーな映画。劇中の演出家は叫ぶ。「ショー・マスト・ゴー・オン!」果たして初日の幕は開くのか?『バードマン』のような楽屋映画が好きな人にはおすすめ。 それにしても最後の最後で"あの人"が登場したのには思わず「エーッ!」と叫んでしまったよ。観てない人のために、誰のことかは口が裂けても言えないけど。 ザ・ウォーク (ブログ記事にまとめました) ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります とにかくダイアン・キートンとモーガン・フリーマンの、掛け合い漫才みたいな会話が最高。長年連れ添った夫婦の会話に涙ぐんだ。犬を飼ってる人がみたら、さらに涙ぐむだろう。アメリカの医療費の高さに! モンスター・ホテル 2 「怪物と人間」というアナロジーによって、異質な他者との共存を訴えるというシナリオには、今日的な社会性を感じながら鑑賞してたのだが… 最後のオチにちょっとがっかり。結局そうくるのかよ、みたいな。(ネタバレ防止のため曖昧な言い方で申し訳ない) オデッセイ 「宇宙の山田洋次」こと人情派監督リドリー・スコット兄貴の新作『火星はつらいよ/男一匹"ぼっち飯"』ようやく観てきました! ……と、そんな感じの映画でした。 「そういや20年ぐらい前、”ぼっち”で宇宙に取り残される映画ってあったよね?」という話になった時、『ゼロ・グラヴィティ』と『インターステラー』と『オデッセイ』を絶対に混同しない自信のある者だけが、この私に石を投げなさい。 あと、この映画は音楽で笑わせてくれます。船長のABBA好き設定とか、グロリア・ゲイナーとか、ちょっと『プリシラ』思い出しました。そういやあれも火星みたいな砂漠を旅する映画だった。 ヘイトフル・エイト あいかわらず、タランティーノらしく血しぶきすぎ&悪趣味が炸裂(褒めてます)。サミュエルジャクソンが老将軍を怒らせようとして語る挿話がおぞましい(褒めてます)。ジェニファー・ジェイソン・リーの血みどろ顔は『キャリー』へのオマージュか? ただモリコーネの音楽は、アカデミー賞とるほどの出来とは思えなかった。そもそもオリジナル音楽が流れるシーン少ないし。まあ、功労賞的な意味合いだとしたら異議はありませんけど。 キャロル (ブログ記事にまとめました) バンクシー・ダズ・ニューヨーク (ブログ記事にまとめました) オマールの壁 観客としては終始「おい…それで一体どうすんだよ…」と泣きべそ状態で見守るしかない、哀しすぎるオマールの運命。友情と恋、裏切りと疑念が錯綜して二転三転… そして衝撃のラスト。音楽なしのエンドロールが重かった。 グランド・フィナーレ 引退した音楽家が、かつての名曲を再演するのしないの……って話だけど、ここでの「音楽」はマクガフィンみたいなもので、どちらかといえば「人生と老い」についての映画だった。原題もずばり「若さ(Youth)」。マイケル・ケインとハーヴェイ・カイテルの両爺が並んで温泉に浸かる画ヅラがよかった。 名探偵コナン 純黒の悪夢 (特にコメントはありません…)

ヘイル、シーザー! 黄金時代のハリウッドを描いた映画。往年のミュージカルや一時的に流行った『十戒』的な史劇を再現した、撮影現場のシーンが見所。ただ、核実験だの共産主義だのといった史実の織り込ませ方が中途半端で、もやもやした。まあ、この「もやもや感」こそがコーエン兄弟の芸風でもあるんだけど。 ズートピア 不注意な発言があっという間に拡散され、影響力を持ってしまう流れとか、差別される側が差別する側に転化していく構造とか、今日の「人間の社会」で起きていることを動物にたとえて、たいへんわかりやすく描いた映画であった。 レヴェナント: 蘇えりし者 映像も圧巻だったが、環境音と音響音楽が渾然一体となった、天使のように大胆で悪魔のように細心なサウンドデザインが素晴らしすぎた。音の使い方次第で、2D映像でもここまで奥行きや没入感を作り出せるのかと感服。これは劇場で観てよかった。 デッド・プール 「ワム!」の正しい発音を学びました。あとヒーローは長々と演説してはいけないということも。(どういう意味かは観ればわかります) 教授のおかしな妄想殺人 殺人は妄想でラヴコメのほうがメインの話と思い込んで見に行ったのだが後半たいへんなことに(以下ネタバレのため、略) しかしエマ・ストーンの出る映画はとにかく彼女のクルクル変わる表情を見物するだけでモトがとれますね。 音楽は、全編に渡ってラムゼイ・ルイスの『ジ・イン・クラウド』が流れ続け、登場人物の妄想をはやし立てるかのような浮かれたムードを盛り上げている。 マネーモンスター 金融工学、格差社会、メディアと大衆といった今日的テーマを娯楽劇に仕立てて飽きさせぬ、ジョディ・フォスター監督の職人仕事。番組をハイジャックした犯人の意図は?という前半のサスペンスから、後半は人質ジョージ・クルーニーが主導権を握ってスタジオを飛び出すことになってしまう脚本が上手い。 あと制作現場の裏方たちの活躍が楽しい。イヤフォン越しに人質を援護し続けるディレクター、彼女の指示でNY中を走らされるプロデューサー、「ディレクターが止めろというまで撮り続けるぜ」と最後まで現場を離れないカメラマン… 映像メディアを武器に、真相に迫ろうとするTVマンたちの、職人魂がアツい。 ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン 記録映像によるJBの伝記。と同時に、ブルースやゴスペルからソウル、レイス・ミュージック、ファンクといったブラックミュージックの成立過程を、公民権運動など20世紀半ばの米国社会状況に重ねてコンパクトかつ生々しく学べる、ポピュラー音楽史の教材でもあった。 シン・ゴジラ 「マッド・マックス」と同様、公開後1週間にしてネット空間にいやというほど言説があふれかえっているので、既にシン・ゴジラについて新たに書けることはほとんどない(笑)

君の名は。 シン・ゴジラとはまた違った種類の「震災映画」であった。大林監督の『転校生』や細田監督版の『時をかける少女』、さらに『インターステラー』など想起しつつ鑑賞。 この夏の大ヒットが「シン・ゴジラ」と「君の名は。」であったことは論を待たないわけだが、ゴジラって結局は首都圏の話なので、日本中どこでも置き換え可能な「地方」を舞台にした「君の名は。」のほうが興収を集めたのは、当然かなと思ったり。

レッドタートル ある島の物語 細部まで観察し想像力を動員してこそ楽しめる、完全に大人向けのアート・アニメーションでした。物語は……なんというか「鶴の恩返し」とか「雪女」みたいな、「日本むかし話」っぽかったなー。

BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント 巨人版『E.T.』って感じでした。悪役の巨人たち最後かわいそうだったなー。撮影監督は今回もスピルバーグ組の常連、ヤヌス・カミンスキー番長。光と影の魔術に感嘆せざるをえなかった。 この世界の片隅に エンドクレジットで、ストリングスが旧知の徳澤青弦の仕事と知る。…くっ……いい仕事してやがる…なっ……!! 主人公が、職業芸術家でこそないものの「絵を描くひと」として造形され、劇中劇ならぬ"アニメ内描画"の場面がくりかえし出てくるのが興味深い。 世界の果てまでヒャッハー! しかしあれだな、「この世界の片隅に」の後で「世界の果てまでヒャッハー!」観ると、「世界」っつってもじつに広いと、つくづく思わざるをえないな。。。 ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅 CGようやるなー、観たのが2Dで逆によかったわー、、、ぐったり疲れました。 ちなみにハリーポッターとスターウォーズと007のシリーズだけは、批評する気まったく無し。新作出たら必ず観に行くだけの自分ルールだ。もはや親戚付き合いみたいなもんや。 発狂する唇

血を吸う宇宙 阿部ちゃんはああいう大真面目にアホな役が最高。あと個人的にルーシー萌え!うさんくさすぎる!

── さて2017年は、どんな映画が観られますやら。

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