パートナーや友人、仕事仲間など、近しい人に対して「あの人、他はいいけど、ここがダメなんだよねえ…」と不満を言いたくなったら、思い出すべきはこの映画。
『お熱いのがお好き』(1959年 ビリー・ワイルダー監督)
映画のラストシーン。諸事情でずっと女装を続けていた男が、女性だと誤解していた富豪オズグッドに求婚される。
富豪 l called Mama. She was so happy, she cried. 母に電話したら喜んで泣いてたよ She wants you to have her wedding gown. It's white lace. 母のウェディングドレスを着てほしいって。真っ白なレースだよ
男 Osgood, l can't get married in your mother's dress. オズグッド、お母様のドレスを着て結婚なんて無理よ She and l, we are not built the same way. 背格好もちがうし
富豪 We can have it altered. 仕立て直せばいいさ
男 Oh no, you don't. 無理よ Osgood, I'm gonna level with you. オズグッド、本当のことを言うわ We can't get married at all. 結婚は絶対に無理
富豪 Why not? どうして?
男 Well... ln the first place, I'm not a natural blonde. えーと……そもそも、この金髪ホンモノじゃないし
富豪 Doesn't matter. 関係ない
男 l smoke. l smoke all the time. タバコ。あたし煙草を吸ってばかりよ
富豪 l don't care. 気にしない
男 l have a terrible past. For three years I've been living with a saxophone player. ひどい過去があるの。3年間サックス奏者と暮らしてたわ
富豪 l forgive you. 許すよ
男
l can never have children.
子供も産めないの
富豪 We can adopt some. 養子をもらうさ
男 You don't understand, Osgood. わからない人ね(カツラをとる) I'm a man. オレは男だ!
富豪 Well, nobody's perfect. まあ、完璧な人間はいないさ
(訳:ヲノサトル)
完璧な人間はいない。
他人と同じことができない自分が嫌になっちゃうあなたに、思い通りにならない人生に疲れたあなたに、親とか夫とか妻とかそういった役割をうまく果たせないと悩むあなたに、ビリー・ワイルダー監督の助けを借りて、この言葉を捧げる。
大丈夫、完璧な人間なんかこの世界のどこにもいないんだ。
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