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  • ヲノサトル

作品の良い面を見よう


クリエイションに万能はない。

何であれ「この作品には○○な視点が欠けている」とか「この商品は○○な消費者の事を考えてない」とか、欠けている部分を指摘するのは簡単だ。だが当方は「ここがダメ」を探すよりも「ここはスゴい」を見つけることに時間を使いたい。

自己教育としては、たしかに「ここがダメ」を見つけることも反面教師として有用ではあるだろう。だが欠点を見つけては「自分はやらないようにしよう」と考えるよりも、何であれ長所を見つけ出して「これは自分のふるまいや仕事や人生にも応用できる」と考える方が、はるかに楽しい。

たとえば映画でも「ストーリーには賛同できないけど役者さんの衣装だけは最高」とか「どう考えても最低なんだけど音楽だけは良い」とか、何かしら長所があるわけですよ。それを探すのが、お金を出してその時間を買った自分にとって、結局はトクじゃないかと思ってる。

もちろん職業としての批評家や研究者はまたべつで、是々非々きちんと論評するのが仕事ですから、それはそれで大いにやっていただきたい。

ただ、観客が批評家になる必要はないという話です。

とは言え、たとえばあらゆる料理がマズくて長所のみつけようがない地獄レストランみたいなところに入ってしまった経験ってのも、誰しもあると思うのですが ──

その場合は「ここまでヒドいとは……! 後で誰かに話せるネタが一つ増えた!」とポジティヴにとらえて、爆笑しちゃおうではありませんか。

(2019.3.17)

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