ヲノサトル2021年12月27日2 分派手に泣こうぜ、笑おうぜ世の中には、何かを思いつくのが得意な人間もいれば、誰かの思いつきを形にできる人間もいるし、両者をマッチングできる人間もいるから、うまく回っている。 思考回路は全然違うのに力を合わせられるのは、目に見えない他人の思考を自分ごととして想像したり、仮定したり共感したりできる、脳や...
ヲノサトル2019年6月24日2 分翻訳と編曲自分で文章を書くのと他人の文章を翻訳するのでは、脳の使い方がちがう気がする。ゼロからの作曲と、他人が作ったものを編曲するのにも、そういうちがいがある。 どっちかしかできない人もいるが、両方できると、一方をもう一方の気分転換にできる ので、精神衛生上たいへんよろしい。...
ヲノサトル2019年6月9日2 分大学は無駄か昨今、「実学」の観点から「大学には無駄が多い」と言う人が増えてきた。その通りだ。たとえば大学には、無駄な時間がたくさんある。だがそれが大学の、最大の強みだ。 そもそも、美大に入学しなくても今どき、絵の描き方やデザインのコツ、アプリの使い方を学べる場なんか、いくらでもある。ネ...
ヲノサトル2019年4月12日1 分個性があふれて仕方ない美大生とは、授業後に回収されるコメント用紙を折るだけの作業にも、何らかの個性を表現せずにいられない生き物なのです なお、開封には異常に時間がかかります。 これは数年前の例で、今年は開講一番にこの写真を見せて「開封に時間がかかりすぎるんで、勘弁してください」とアナウンスしたん...
ヲノサトル2019年4月3日2 分文章のデザインと思考のコスト「文章力」となんとなく呼ばれている技術は、コンテンツそのものと、ユーザーインタフェース に分解できる。インタフェースを工夫するだけで、同じ文章でもぐっと読みやすくなる。 個人的に「いいな」と思う書き手は、大体この「文字によるデザイン力」にたけている。言い換えれば、難しいこと...
ヲノサトル2019年3月26日1 分下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるツイッターでわかったのは「母数」の大事さ。 とにかく、つぶやき続けることだ。発言の母数が多いほど、その中の一言がたまたまバズる確率は高くなる。バズる名言を狙って吟味推敲してるうちは、意外とバズらない。 これはツイッターに限らず今の時代の「表現」に共通する話。...
ヲノサトル2019年3月17日2 分作品の良い面を見ようクリエイションに万能はない。 何であれ「この作品には○○な視点が欠けている」とか「この商品は○○な消費者の事を考えてない」とか、欠けている部分を指摘するのは簡単だ。だが当方は「ここがダメ」を探すよりも「ここはスゴい」を見つけることに時間を使いたい。...
ヲノサトル2019年2月18日2 分絵を見る、音を聴く絵が上手く描けるからといって入学してくる美大生の多くは、ぜんぜん先達の絵を見ていない。そんな中で飛び抜けたいなら、とにかく古今東西の絵を見まくること だ。だが、そうアドバイスしても美術館やギャラリーに足を運ぶ学生は少ない。...
ヲノサトル2019年2月1日2 分短くまとめるか長大に語るか文芸も音楽も映画も、短くまとめるのが得意な人と、じっくり長大なものが得意な人に分かれると思う。性格のちがいだ。 偏見だが、行列に並んだり、温泉やサウナで長時間ぼーっとしていられたり、試験監督としてただ教室に佇むことが苦にならないタイプの人は、長編に向いてる気がする。...
ヲノサトル2019年1月8日2 分恋する私は狂ってる皆で新しいアイディアを出し合う、いわゆる「ブレインストーミング」でいちばん大事な掟は、「アイディアを出す段階では、誰かが出したアイディアを決して否定しない。ただただ出し続ける」ことだと思う。 これがわからず、誰かのアイディアに「でもそれ現実には無理じゃん」とか茶々を入れる人...
ヲノサトル2018年11月13日1 分エンジニアは語るこれまでスタジオに入るたび、エンジニアの方に「何をやってるんですか?」「なぜそうするんですか?」などと無遠慮に質問してきた。皆さん丁寧に教えてくれた。 教えたぐらいで技術が盗まれるとか自分の価値が減るなんて思わず、むしろ「よくぞ訊いてくれた!」とシェアできることを喜んでるよ...
ヲノサトル2018年11月9日1 分連想ゲーム大学で毎年「連想ゲーム」のワークショップをやってる。 ヒントとなる言葉を繰り出して答を当てさせる遊びだが。これをやると、連想が働いて次々にヒントを出すのが得意な人と、謎の勘が働いてなぜか答えを当てられる人の2種類に分かれるのが面白い。両方とも得意な人はあまりいないのだ。...
ヲノサトル2018年8月21日2 分「イナンナの冥界下り」凱風館神戸凱風館での「イナンナの冥界下り - 人形劇バージョン」完全公演が無事に終わった。 本番前には凱風館の設計者・光嶋裕介さんや、師範であり住人でもある内田樹さんの解説つきで、道場から住居までじっくり拝見し質問攻めにして大満足。 ...
ヲノサトル2018年8月21日1 分井戸は細く深く掘れ無理して友だちなんか作ろうとしなくても、好きなことをガンガンやってれば、いずれ「同士」と出会うことができる。これは経験上、断言できる。 井戸を掘るように、自分だけのピンポイントな趣味嗜好を、孤独に掘り下げていきさえすれば、いずれ「水脈」に当たる可能性がある。その水脈は地下深...
ヲノサトル2018年2月28日2 分「イナンナの冥界下り」リトアニア公演というわけで「イナンナの冥界下り」、昨年の那須、渋谷公演に続いてリトアニア公演に出演してまいりました。 詳しい旅レポートは、安田一座の公式ブログからどうぞ。 イナンナの冥界下り「欧州公演報告」 + + + この一座は、いつもギリギリまで何も決まらないので(今回に至っては1週...
ヲノサトル2018年2月27日3 分言葉は体を表す「アートに言葉はいらない」と言う人がいる。 確かに、言葉を介さずにコミュニケーションできるのは、アートの魅力の一つかもしれない。だが、すべてではない。 音楽の場合、器楽曲には言葉に縛られないイマジネーションの自由がある。しかし歌曲になると、歌詞という「言葉」が加わることで、...
ヲノサトル2017年11月24日2 分資格はあるのかツイッターに 「乾杯のグラスを持ったまま延々とスピーチを聞かされるのが苦手だ。とにかく乾杯して、飲みながら話を聞こうじゃないか。創作もなんとなく似ている。つべこべ言うよりも作り始めて、作りながら考えようじゃないか」 と書き、そこからさらに、格言っぽい文章を思いついた。 ...
ヲノサトル2017年2月14日3 分速読という技術「速読」というキーワードで検索すると、「速読術」やら「速読トレーニング」やら、実にさまざまな指南サイトが出てくる。 考えてみれば今ほど多くの人々が、大量の文章を日常的に読む時代はないのかもしれない。 スマートフォンとネットの組み合わせは、日々の読書量、いや「読文量」を圧倒的...
ヲノサトル2016年10月30日2 分もうひとつの花祭りダンスカンパニー Co.山田うんへの音楽4作目。 あいちトリエンナーレ最終日を飾る公演となった今回の『いきのね』は、愛知県奥三河で数百年続いてきた儀礼「花祭り」にフォーカスするという、これまでになくピンポイントな課題を与えられたことで、非常に難しいクリエイションとして出発し...
ヲノサトル2016年9月20日1 分[出演] 移動とセレンディピティMove on Cafe vol.2” - Symposium & Lounge - 移動とセレンディピティ 時間|2016年10月7日(金)開場19:00 開催19:30 - 22:30 会場|蔵前4273+creative garage ...